大町 鳴物の図

【足回り】
重さ4tのだんじりが街中を我が物顔に疾走する。雨が降ろうが、槍が降ろうが、岸和田の男たちの勢いは止まることはない。
 その昔、だんじりの心棒(車軸)には樫の木を使い、潤滑剤として「松やに」や「とりもち」を使用した。
木と木が擦れあい、「ぎっし、ぎっし」と軋む音をたてながら優雅に練り歩いたようである。
現在のような金属製の心棒に変わってきたのは明治に入ってからのことで、
藩政時代のような規制もなくなり、より自由な気運が高まるにつれ、
スピードを増した曳行へと変化してきたのである。
(文章協力 だんじり会館)

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