池尻町 やりまわしの図

やりまわし】

だんじり祭の最高の魅力であるやりまわしとは、だんじりが街角を勢いよく直角に向きをかえることである。大工方の指図、
ブレーキのはたらきをする左右の前テコ、綱元、かじをとる後テコのタイミングが難しく、
腕の見せどころである。速く、正確にやりまわしを決めるには、それぞれの持ち場を受け持つ各団体の
「息を合わせる」ことが重要となる。そのため、町ごとの仲間意識が非常に高い強いのも岸和田だんじり祭の大きな特徴である。
語源は、はっきりしないが岸和田の方言で「やって(走っていって、突っ込んでいって)廻す」がこの語になったものと考えられている。
(文章協力 だんじり会館)


【ホイッスル】

八木地区の祭囃子のCDを発売するために、二班に分かれて約五十時間の録音をおこなった。
町ごとに太鼓の音色や笛旋律が異なっており、非常に勉強になった。
しかしながら、ホイッスルの音がうるさすぎるのが残念である。
小太鼓の拍子が軽快で、笛が美しく遠音がさし、
大太鼓もしっかりと打ちこまれているのにホイッスルでまったく何も聴こえなくなるということが多かった。
やりまわしの前の合図には使用しても良いと思うが、その後も終始鳴らし続けるのはいかがなものか。
ホイッスルで足並みを揃えるのではなく、鳴り物で足並みを揃えるべきである。
八木地区では吉井町がホイッスルを使用していなかった。昨年の吉井町の鳴り物はうまかったが、
ホイッスルがない分、それがよく目立っていた。
民の謡 森田玲

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